坂の町御茶の水、きままにお散歩コース

所要時間 3~4時間

おすすめの季節 春・夏・秋・冬

予算 1500円~

更新:2018年4月9日

御茶ノ水は東京有数の学生街。大学や大学病院などが集中した、若々しい活気とアカデミックな雰囲気にあふれる街です。

学問や文学、しいては「本の街」としても知られ、出版社や編集社、古本屋が多く存在します。美術商や画材店、楽器店やCDショップなども数多く、数々の文化財に触れながらありとあらゆる「文化」を感じられる街です。多くの坂に囲まれた独特な地形はお散歩にピッタリです!


御茶ノ水駅周辺、坂の道散策

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JR御茶ノ水駅、御茶ノ水橋口を出てお散歩スタートです。改札付近には御茶ノ水駅のスタンプもありますよ。2018年4月現在は駅拡張工事中のため見られませんが、御茶ノ水橋の上からアーチが美しい橋、「聖橋」がよく見えます(写真はWikipediaより)。

御茶ノ水橋を渡ると、大学病院や医科歯科大学などが堂々した風格でそびえたっています。大学横の細い道を通って本郷通り、蔵前通りまで出てみました。自由に散策を楽しみながら細い階段坂を登ると、小さくのどかな宮本公園にたどり着きました。学校教育に貢献したという三谷長三郎氏の胸像などがある、こじんまりとした公園です。地域の住民やお昼休みのサラリーマンの憩いの場となっています。

公園の細い脇道を行くと神田明神に出ます。創建は天平2年(730年)と歴史ある神社。鮮やかな朱色の社が印象的です。境内には「さざれ石」もありました。長い年月をかけて、小石と小石が炭酸カルシウムで結合され、大きい岩となったものを「さざれ石」と呼ぶようです。歴史の流れを感じますね。

神田明神は「明神男坂」「明神女坂」という坂に囲まれた小高い地形で、境内の脇からは街々を見渡せますよ。坂を降りて周囲の町並みを散策してみるのも良いですね。神田明神の正面には、ちょっとした茶屋や甘味処が並んでいます。ここを抜けて本郷通り方面に向かってみましょう!


湯島聖堂で孔子とご対面

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本郷通りを挟んだ向かいには「湯島聖堂」があります。こちらは江戸時代(1690年)に徳川綱吉によって建てられた孔子廟(こうしびょう)だそうです。孔子廟というのは聞き慣れない言葉ですが、寺でも神社でもなく、中国儒教の創始者「孔子」の霊を祀る建物のことだそうです。「儒教」の聖堂ということですね。のちに幕府直轄の学問所として用いられたそうです。ここ湯島聖堂は「日本の学校教育発祥の地」として知られています。

敷地内には様々な種類の草木が植えられていて、何とも言えない心安らぐような空間です。庭園には孔子の立像があります。低木の庭園を抜け階段を登っていくと視界がひらけ、広い空間に緑と黒のコントラストが美しい孔子廟が現れます。印象としては地道な学業のトンネルを抜けて、明るい新しい世界が一挙に開ける……という「学問」のイメージを肌で感じるような空間でした。孔子は学問の祖として知られた人ですから、受験生や近隣の学生が学業の疲れを癒やしに訪れている姿も見られましたよ。

湯島聖堂の左手の聖橋口から出て、聖橋を通って御茶ノ水駅方面に向かいます。この「聖橋」という名前は「湯島聖堂」と「東京復活大聖堂(通称ニコライ堂)」というふたつの聖堂を結ぶことからその名がつけられたそうです。聖橋の上からは、御茶ノ水を通過する4本の電車を上から眺めることもできます。それではさっそく「ニコライ堂」に行ってみましょう!

  • 所要時間 15~25分
  • 開所時間 9:30~17:00(冬季は16:00) 土・日・祝日には大成殿公開(10:00~閉門時間まで)(夏期・年末年始閉館日あり)
  • 入場無料
  • 史跡湯島聖堂 財団法人斯文会

ニコライ堂から神保町方面へ街歩き

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ニコライ堂にやってきました。青くて丸い屋根が特徴的な教会です。世界のキリスト教は大きく「カトリック」「プロテスタント」「正教会」に分類されていますが、ここニコライ堂は日本正教会の中心とされる教会です。門が開いており、誰でも敷地内に入ることができます。時間帯によっては聖堂拝観も可能ですよ。聖堂内はまるで海外に来たかのような異空間で、荘厳な装飾やステンドグラス、ろうそくの光が印象的です!堂内は撮影禁止ですから、ぜひ実際に足を運んでみてくださいね。

ニコライ堂を出て、しばらく御茶ノ水・神保町方面へ歩いてみましょう!御茶ノ水から神保町方面へは緩やかな下り坂となっています。中央大学・明治大学や日本大学など、数々のキャンパスがあり、若い活気に溢れた町並みです。 時間が許す方は、大学内の博物館などを見学してみるのもよいですよ!由緒ある山の上ホテルの脇を通って、静かな道を歩いてみることにしました。 足が疲れてきたという方は、山の上ホテルのカフェで一休みしてみても良いですし、神田・神保町は「カレー激戦区」としても有名ですから、ここらでゆっくりカレーランチというのもよいですね。


神田神保町で古本屋めぐり

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ニコライ堂から歩くこと13分程度で神保町に到着します。ここ神保町は古本街として有名な街です。「古本街」と聞くとどのようなイメージを持たれるでしょうか?私はどこかさびれたような、雑然と古本をかき集めた店がひたすら並んでいるイメージが浮かびますが、ここ神保町の古本街は違います。一つ一つの古本屋が、それぞれの強みと個性を持ち、互いに違いと個性を認め合うことで街全体が「過去から現代までの本を取り扱う、日本の書庫」として機能している街なのです!たとえば音楽書と楽譜に特化した店や、英文学に特化した店、宗教・思想文学を取り扱う店、はたまた漫画やポップカルチャーに特化した店など、それぞれの店がプライドと誇りを持って店を構えています。

「私のような神保町初心者はどうやって街を巡ったら…」と心配することなかれ!無料の神保町古本屋ガイドブックなるものが道端で無料配布されているのです!この他にも、「本と街の案内所」では「どこにいけばどんな本が見つかるか」はもちろんのこと、「おすすめのカレーショップ」なども無料で教えてもらえます。この他にも数多くの神保町情報サイトがありますから調べてみましょう!

さっそく私もこの「神保町古本屋ガイドブック」をたよりに、本を探してみました!実は最近夫から「バラの鉢植え」をもらい、「バラの育て方の本」がほしいと思っていたところでした。このガイドブックを見ると、本の分類から書店を検索することができます。ええと…園芸書を扱っているお店は……。

やってきたのは鳥海書房です。こじんまりとした店内ですが、動植物についての書籍が所狭しと積み上げられています。その一角に「バラの育て方」の本が並んでいるのを見つけました。いっぱいある!テンション上がります!もくもくと見比べて2冊を選びました。

こちら昭和レトロな一冊。「素人」って……昭和感漂うなかなかのパワーワードです。『バラのプロなんてほんの一握りなのだから、素人で何が悪い!』と心でつぶやきつつも、素人という見出しのインパクトに負けて買ってしまいました。インパクトって大事ですね。手書きの書き込みもあって、前の人がこの本を読んでいたんだなあと思うと感慨もひとしおです。

もう一冊はこちら、説明の図ページまでカラーで見やすいところが気に入ったのですが、家に帰って見ていると何と中に手紙が入っているではありませんか。それも著者本人が知人にあてた手紙でした。こんなことってある…?どうやらこの本は著者本人が知人にプレゼントした本のようです。どんないきさつでこの本が古本屋に並ぶことになったかは分かりませんが、本というものは「情報」であると同時に「もの」であって、その本一冊一冊にはそれぞれに「もの」としてのストーリーもあるんだなあ……としみじみ。新しい本もいいけれど、古い本には古い本ならではの何とも言えず深い味わいがあって良いなと思いました。そして安い!2冊で700円でした。新書だったら一冊も買えない値段です。あなたも本との出会いを楽しんでみませんか?

  • 所要時間 40~60分
  • 営業時間 店舗により異なる(日曜はお休みの店が多いらしいです)
  • 予算 300円~(本の価格による)
  • BOOK TOWN JINBO
  • ナビブラ神保町

ふわふわパンケーキでティーブレイク

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『歩き疲れたのでお茶でもしよう……』と考えた私は、パンケーキで有名な神保町のカフェ「タムタム」にやってきました。「パンケーキ」という響きに惹かれてやってきたのですが、すごい行列で……。きっと取材(←?)という名目がなければ断念していたことでしょう。カフェなのでラーメン屋などとは違って回転も悪く、私の後ろに並んだ人たちが何人も断念していきました。

しかしひっそりとした佇まいが何とも言えず良い雰囲気です。店内は落ち着いたジャズが流れていて、『この雰囲気、暗すぎず明るすぎず、個人的に歴代一位の居心地の良いカフェかもしれない(混んでいなければ…)』と思いました。出てきた名物パンケーキは、石窯でじっくりふんわり焼き上げたもの。想像以上のボリュームで、直径20センチはあったと思います。石窯で焼くことで、表面はカリッと、中はふわっと仕上がります。ま…まいう~(涙)。並んだ時間も最高のスパイスでしょうか……(クサい)。甘すぎないパンケーキにはクリームとメープル・バターが添えられていて、お好みの甘さで楽しめます。ボリューム満点で思う存分堪能しました。お値段も600円ととっても良心価格!ドリンクとセットでも1,080円なのです!フレンチトーストやごはんもののメニューも有るようですよ。
……ただ混んでいますから、時間や体力と相談して、無理そうだったらカレーなど他のグルメを楽しむという選択肢もありです。平日の夜は比較的空いているようですから、買った本を片手にティー・ブレイクしてみるのも良いですね。夜は22:30まで営業しているようです(日曜は21:30)。

御茶ノ水は低予算で回れて、移動距離も比較的短く、見どころも充分、グルメも充実していてお散歩にピッタリの街です!どうぞおでかけ下さい。

  • 所要時間 60分~(ただし混雑時は2時間待ち)
  • 営業時間 月~金曜 11:00~22:30(L.O.22:00)土 12:00~22:30(L.O.22:00)日・祝 12:00~21:30(L.O.21:00)※不定休
  • 予算 1,000円~
  • 石釜 bake bread 茶房 TAM TAM(食べログ)